「スマホし過ぎで斜視になるってほんと！？」
「スマホ斜視について知りたい！」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
目医者の兄ちゃんはじめまして。
私はこのブログを運営している目医者の兄ちゃんと申します。
みなさんもニュースなどで「スマホ斜視」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
ニュースなどで気になった方から
わたしってスマホ斜視になってますか？
このように外来で聞かれることもよくあります。
スマホ斜視という言葉は聞いたことがあるかもしれませんが、じゃあ実際にどういう症状がでてくるか、ということについては知らない方も多いのではないでしょうか？
そこで、今回この記事では
〈スマホ斜視になるとどうなるか？〉〈どんな症状がでてくるか？〉
について説明したいと思います。
よろしくお願いします。
“より目”してないのに、“より目”になってる
ひとつめは、
「“より目”をしてないのに、“より目”になっている」
という症状です。
スマホ斜視というのは、スマホ内斜視といわれることがおおく、
スマホしすぎで、内斜視（“より目”）になってしまいます。
自分で“より目”をしたときは、簡単に元の状態にもどすことができますが、
スマホ内斜視で“より目”になると、自分の力で元通りにすることができません。
しょうたあれ？最近“より目”になってるかも？
と思ったら、眼科を受診してください！
ひとつのものが２つにダブって見える
さきほど、スマホ斜視になると
自分ではもとに戻せない“より目”になるとお伝えしました。
どのような見え方になるのか？についてですが、
両目をうまく使って、ものを見ることができなくなるので
「ものが2重にダブって見えてしまう」
という症状がでてきます。専門用語で複視といいます。
ひとつ注意点があり、
片目ずつみてダブるのではなく、両目でみたときにダブってみえるかどうか
がポイントになります。
片目で見てダブるのだったら、主に乱視やドライアイの影響が考えられます。斜視の症状とは考えにくいです。
立体感がわからなくなる
斜視になるとでてくるもう一つの症状に
「立体感がわからなくなる」
「遠近感がわかりにくくなる」
という症状があります。
人間は目が二つあります。・・当たり前ですが。
実は、同じ一つのものを、この2つの「目」を使って見ることによって、
ひとは立体感や遠近感を感じることができます。
ありえないですが、もし仮に人間の目が一つだったら、立体感や遠近感はわからないはずです。
さて本題に戻りますと、内斜視になると、目が “より目”になってしまって
両目をうまく使うことができなくなります。
そのために両目を使うことによる機能である立体感を感じることができなくなります。
しょうた見えなくなるわけじゃないから、そんなに大したことじゃないか・・
というわけではないです。
われわれ医師も手術などで、立体感は非常に重要ですし
生活のありとあらゆるシーンでこの立体感、遠近感は重要になります。
職業（バスや新幹線の運転手）によっては、就くことができなくなる可能性もあります。
さいごに
ここまで、スマホ斜視の症状について解説してきました。
まとめると、より目になったり、一つのものが二つに見えたり、立体感がわからない、
という症状がでてきます。
このような症状がでたりすれば眼科を受診してくださいね。
当然、これらに症状が限られるわけではないので、
「最近見えにくいなぁ・・」「目の調子が悪い・・」
など、なにか症状がある場合は、実際に眼科でチェックしてもらってくださいね！
ここまで読んでいただきありがとうございました！
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