「目薬買ったけど、コンタクトつけたまま、さしてもいいのかな?」
「コンタクトつけてるの忘れて、そのまま目薬しちゃった・・!」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
はじめまして。
私はこのブログを運営している目医者の兄ちゃんと申します。
目薬を処方したときによく聞かれる質問の一つに
「私、普段コンタクトなんですが、その上から目薬していいですか?」
というものがあります。
目の調子が悪くて眼科を受診するときは、コンタクトを外して受診することが
多いですよね?
わたしたち眼科医も患者さんが普段コンタクトをしていると知らず、
コンタクトの上から目薬していいかどうかに関しては伝えそびれることがあります。
また薬局で目薬を買うかたも、薬剤師さんに聞いてもわからず、
念のため外しておいたほうが・・といわれることもあるかもしれません。
そこで、今回この記事では
〈コンタクトしたまま目薬しても大丈夫なのか?〉について説明したいと思います。
コンタクトしたまま目薬するかどうか迷っている人は参考にしてください!
それではまいります。
原則はダメ
まず最初に質問にお答えすると
原則は、コンタクトの上から目薬はしてはいけません
多くの目薬には ‘防腐剤’ の成分(塩化ベンザルコニウムという物質)
が含まれています。
もちろん目薬が劣化しないようにするために大事な成分なのですが、
コンタクトをしたまま目薬するとこの防腐剤が悪さをすることがあるので、
原則はダメです、とお伝えしています。
コンタクトの上から目薬してはいけない理由
「防腐剤がわるいことはわかったけど、具体的にどうなるんですか?」
コンタクトしたまま目薬をすると防腐剤が悪さをすることがありますが、
目とコンタクト、どちらにも悪影響がでることがあります。
角膜にキズができて、目が痛くなる
目の黒目の部分で、コンタクトがついてる部分を角膜といいます。
コンタクトをするというのは角膜にフタをするイメージです。
そのまま目薬をすると、角膜に防腐剤の成分がより多く吸収されてしまい
傷ができやすくなります。
黒目(角膜)は痛みを感じる神経がとても豊富です。
そのためキズがたくさんできると、とても痛くなってしまいます。
痛みだけならまだしも、その傷から細菌感染してしまうと大変なことになりますので、
やめておくほうが無難です。
コンタクトが変形する
コンタクトの上から目薬をすると、まずはコンタクトに目薬がつきます。
そのためコンタクトが変形するという悪影響もでます。
もちろん、目薬を何滴かしただけでなるかというと、そういうわけではありませんが、
たとえば2weekのコンタクトなどをつかっていて、長らく目薬をしていると
そういった悪影響がでることがあるので注意してください。
コンタクトの上からしてもいい目薬もある
これまでコンタクトの上から目薬はだめです、とお伝えしてきましたが
コンタクトの上からしてもいい目薬もあります
目薬に含まれる防腐剤が悪さをするので、
逆に言うと防腐剤が含まれていない目薬であればコンタクトの上からしてもOKです。
薬局でうっている目薬だけでなく、
わたしたち眼科医が処方する目薬にもこの防腐剤が含まれていない目薬がありますので、
コンタクトを使っている方は診察の時にいうと考慮してもらえるはずです。
さいごに
ここまで、コンタクトしたまま目薬をしても大丈夫か?について解説してきました。
まとめると、原則はダメですが、
防腐剤を含んでいない目薬はコンタクトの上から使っても大丈夫です。
じゃあ、どの目薬がおすすめ?
と感じる方もおられると思いますが、今の時点でひとつお勧めできる目薬があるとすれば
ドライアイ用の目薬でソフトサンティアです。
ただ薬局でうっている目薬に関してはあまり詳しくないので、また勉強して記事にしたいと思います!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
コメント