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「コンタクトを使うと、よく目が乾燥する」
「目が乾燥して、長時間コンタクトがつけられなくて困っている」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
目医者の兄ちゃんはじめまして。
私はこのブログを運営している目医者の兄ちゃんと申します。
つい先日、弟からLINEがきました。
しょうたコンタクトしてると、目が乾燥して困るんだけど、なにかいい方法ない？
＜コンタクトで目が乾燥したとき、どうしたらいいか？＞
実はこの質問、外来をしていると、患者さんから
聞かれることがとても多いです。
そこで、今回この記事では
〈コンタクトの乾燥対策〉について説明したいと思います！
いまコンタクトで困っている人の一助になれば幸いです。
それではまいります。
薬局で売っている目薬を使う
まず最初に試していただきたい方法からご紹介します。
それは市販の目薬を使うということです。
ただひとつ注意点があります！それは・・
どの目薬でもいいというわけではありません。
じゃあ、「どの目薬がいいの？」
と、みなさん感じてると思いますが
ふだんの外来でもお勧めしている目薬があります。
それは・・
ソフトサンティアという目薬です。
このソフトサンティアは別名 ‘人口涙液’ といって、涙の成分でできています。
そして治療としても使われることもある有能なお薬です。
つぎにメリット・デメリットを紹介します。
ソフトサンティアのメリット
目にやさしい
このソフトサンティアは、目にやさしいことが特徴です。
‘やさしい’って、具体的にどういうことかというと、
防腐剤が入っていないということになります。
防腐剤は目薬を長持ちさせるというメリットがある反面、
使いすぎると角膜にダメージがいって、目が痛くなったり
たまに防腐剤に対してアレルギーを起こすことがあります。
その点、このソフトサンティアはそういった心配がないので
目にやさしいといえます。
コンタクトの上から使用加納
意外かもしれませんが、通常の目薬はコンタクトしたまましてはいけません。
なぜかというと、先ほどお伝えした、目薬に含まれる防腐剤の影響で、
コンタクトが傷んでしまったり、目にキズができることがあるためです。
ソフトサンティアには防腐剤が入っていないので、その心配もありません。
気軽にコンタクトの上から目薬していいこともメリットの一つです。
値段が比較的安い
１つあたり１０００円から２０００円ほどする目薬が多い中、
このソフトサンティアは１本あたり約１８０円と比較的お安いです。
使用期限は約１０日ですが、１日当たり大体２０円くらいと経済的。
病院に行って処方箋をもらわなくても購入可能
これも大きなメリットの一つですね。
とくに社会人のひとは、忙しくてなかなか病院に行く時間がない。
でもこの目薬は病院にいって処方箋をもらわなくても買えるので、
仕事の帰り道やお休みの日にも買えます。
ソフトサンティアのデメリット
メリットをご紹介しましたが、一方でデメリットも存在します。
使用期限が短い
先ほどもお伝えしたように「防腐剤が入っていない」です。
そのため目にやさしいですが、比較的はやく傷んでしまうため
約１０日が使用期限になります。
目薬のさしすぎに注意
どの程度をさしすぎというかに関しての決まりはありませんが、
１～２日で１本使いきってしまうというのは使いすぎかもしれません。
なにがダメかというと、目の表目にある涙や粘膜まで洗い流してしまうために
かえって目が乾くともいわれていますので、注意が必要です。
眼科で処方してもらう目薬をつかう
「ソフトサンティアを試したけど、あまりよくならない・・」という方は、
一度眼科を受診してもらうことをおすすめします。
目の乾燥や違和感がある場合、ソフトサンティアで対応可能なことが多いですが、
中には角膜に傷がいっていたり、体の病気が隠れていることがあるので、
症状がよくならないのに無理をして目薬を続けることはやめておきましょう。
眼科を受診して、ドライアイと診断を受けた場合、
ソフトサンティアでもなかなか症状が良くならないことをお伝えすると、
ドライアイ用の点眼を処方してもらえると思います。
「でも、病院のだとコンタクトの上から使えないのでは・・？」
という心配はご無用です！
最近は、コンタクトの上からでもできる目薬が処方できるので、
コンタクトを使っている方は、診察の際に先生にお伝えするようにしてください！
コンタクトの素材を変えてみる
突然ですが、みなさんが今使っているコンタクトレンズの素材ってなにかわかりますか？
・・・
そんなこと気にしている人なんてほとんどいないですよね。
じつはコンタクトの素材には
- HEMA
- シリコーンハイドロゲル
の２つがあります。
HEMAというのは昔からある素材で、
- メリット：つけ心地がいい
- デメリット：乾燥しやすい
という特徴があります。
一方、シリコーンハイドロゲルという素材はHEMAの弱点克服を目標にした素材で
- メリット：乾燥しにくい！
- デメリット：少しかたさがあるためHEMAよりつけ心地が劣る
という特徴があります。
目の乾燥予防をとるか、つけ心地をとるのかという選択になるようにも思えますが、
一度自分のレンズの素材を知って、変更してみるというのもありかもしれません。
最近はシリコーンハイドロゲルの素材のものでもさらに改良を重ねて
乾燥しにくくて、かつつけ心地もいいというレンズがでてきましたので、
よければ一度試してみてください。（将来アフィリエイトできるか・・？）
定額制プランにしてみる
定額制プランがあるコンタクトレンズを知っていますか？
私も聞いたことはありましたが、
しょうた使う分だけ買っていればよくない？
と思っていました。
ただ、定額制にすると
１日のうち乾燥してきたらコンタクトを外して新しいのに付け替えることができる
というメリットがあります。
箱買いだともったいなくて、できないですが、
定額制だと何枚コンタクトをつかっても月額でかかる金額は同じなので、
気軽に乾燥したら付けかえることができるので、試してみるのも一つですね。
レーシックやICLを受ける
いろいろと目の乾燥対策についてお話してきましたが、
コンタクトで目が乾燥するのに困っているのであれば、思い切って
レーシックやICLをうけるというのも一つだと思います！
目の乾燥感だけでなく、なによりメガネやコンタクトから解放される喜びは
とても大きいです。
手術前は不安でいっぱいだった患者さんも、術後の診察では
満面の笑みで ‘快適です’というかたがほとんどです。
お金に関しても、ずっとコンタクトレンズを使い続けるよりも経済的だったりもします。
すこしでも興味があれば
手術に関しては、別記事にしてありますので、ぜひ参考にしていただければと思います！
最後に
ここまで、コンタクトをしているときの目の乾燥対策について解説してきました。
読んでいただきありがとうございます！
途中でもお伝えさせていただきましたが、
なにかいまコンタクトを使っていて、なにか目に症状がある場合は、
自分の目の健康のために、一度は眼科の受診をするようにしてくださいね！
ありがとうございました！
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