「今以上に近視がすすんで将来失明しないか心配・・・」
「子どもが近視で将来どうなるか心配・・・」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
はじめまして。
私はこのブログを運営している目医者の兄ちゃんと申します。
私自身も、近視がとても強く、裸眼の視力は0.01いくかどうか。
今でも自分の近視がこれ以上進まないか心配な日々を送っています。
さて、普段の外来をしていると
先生~、私けっこう近視強いんですが、
このままいくと将来失明する可能性ありますかー?
という質問をよく受けます。
そこでこの記事では、
〈近視が進みすぎると将来失明するのか?〉
という質問にお答えしながら
眼科医の私が近視について説明していきたいと思います!
ご自身やお子さんの視力が悪くて困っている人、悩んでいる人の一助になれば幸いです。
それではまいります。
近視が進むと失明するのか?
まず最初に、質問のお答えをすると
近視が強いというだけで失明することは基本的にはありません。
ただし、将来目の病気を起こす可能性が普通の人より高いので注意が必要です。
みなさんも
「近視がどんどんすすんで最終的に失明する・・」
という都市伝説みたいな話を一度は聞いたことがあるかもしれませんが、
近視が進みすぎて最後失明するということは基本的にはありません。
じゃあ、とくに心配いらないか!
というわけではなくて、実は近視が強くなると、将来目の病気になる可能性が高くなるので注意が必要です!
例えばよく聞く目の病気である網膜剥離や、緑内障なども
普通の人より発症するリスクが高くなります。
まれではありますが、治療することが難しい病気(網脈絡膜萎縮など)になることがあり、
そうなった場合は失明に近い状態になる可能性があります。
予防策は?
「わたし、近視が強いから、目の病気にならないように何かできることがあればしておきたい・・・!」
と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ただ、残念ながら今の医療では、将来起こる目の病気を予防する方法というのはありません。
できることとしては、目の見え方がいつもよりおかしいと思ったらすぐに眼科を受診するようにしていただくことになります。
「なんだ、そんなことかよ!」と思う方もおられるかもしれませんが、
目の病気は片方の眼にでてくることが多いです。
しかし普段わたしたちは両目でものをみているので、片方だけ病気になって症状がでていても気が付かなかったり、まあ大丈夫だろうと様子を見るひとも多く病気が進行してから受診する人が多いのも事実です。
なので、ちょっとでも見え方がおかしいなと思う場合は片目ずつ手で隠して見え方をチェックすることが大事です!
また緑内障のような病気は自覚症状がないまま、どんどん進行していく怖い病気なので
40歳をこえたら、健診を受けた際に眼底検査をうけるようにしていただくことをつよくお勧めしています!
近視の進行を止めるには?
「近視が進むのを止めたい・・・」
「子どもの近視が年々進んでいって心配・・・」
という方も多いと思います。
基本的に大人になると、近視がすすむのは止まるといわれています。
ただ最近は大人でも、近くでものを見る時間が多かったり、外出する機会が少ないと、少しずつ近視が進むともいわれているので、週末だけでも外に出かけるようにされることがいいかもしれません。
お子さんの場合は、近視をとめることは現在の医療ではできませんが、
進むスピードをゆっくりにすることならできます!
その方法はこの2つです!
- OKレンズ(オルソケラトロジー)
- マイオピン点眼
OKレンズは、夜寝ている間にするコンタクトレンズのことで、
これをすると日中は裸眼で過ごすことができるというメリットもあります!
マイオピン点眼は、夜寝る前に点眼して近視がすすむのをおさえる効果がある治療方法です。
これらについては別記事を用意していますので、気になる方はご覧ください!
いずれにしてもお子さんの場合も外で遊ぶことが目が悪くならないために大事といわれていますので、
目安としては1日2時間以上外遊びするようにしてあげるとよいですね。
近視を治すには?
「近視を治して、裸眼で生活したい・・」
いう人はとても多いのではないでしょうか?
ネットにはいろいろな情報がありますが、眼科医の立場からいうと
1日中裸眼で見えるようにするためには、「手術」をうけることをおすすめします!
その手術とは、 レーシック と ICL です!
しかし
「正直なところ、その手術って安全なの?」と心配な方も多いはず。
特にレーシックに関しては本当によく聞かれます。
実はレーシックもICLもかなり歴史がある治療で、
眼科を専門にするドクターが治療を行えば非常に安全な手術であるといえます。
手術時間も短時間で、ダウンタイムも数日とほぼありません。
「メガネから解放されて本当に快適です!」と
何人もの患者さんから言ってもらっており、とても満足度が高い手術であると自信を持って言えます!
長くなりましたが
「近視がすすみすぎると失明するのか!?」から始まって、予防法、治療法などについてご説明させていただきました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
すこしでもみなさんの目の健康にお役立ちできれば幸いです!
ありがとうございました!
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