レーシックとか、ICLのリスクのところに、『ハローグレア』という現象が起きますってよく書いているんだけど、いまいちよくわかんないんだよね。兄ちゃんちょっとわかりやすく教えてくれない?
そうだね。手術した次の日には、これは必ずと言っていいほど、出てくる現象だからきちんと理解しておかないとね。
時間がない人は、僕たちの吹き出しのところだけ読んでもらってもある程度わかるようになるよ!
レーシックやICLの手術を行っている病院では必ずと言っていいほど、手術した後にハローグレアという現象が起こることについて説明を行っています。非常に高頻度でおこるので、術前にしっかり理解しておくことが重要です。それではまいります。
- ハローグレアは、周りにぼおっとした光のわっかが見える現象や、光がかなりまぶしく感じる現象のこと
- 基本的には、時間とともになれたり、症状がなくなることがおおい。
- 術前でリスクが高い人は、主治医と手術方法などについて十分に相談することが必要
この記事は、30代サラリーマンの「しょうた」と、
その兄である「目医者の兄ちゃん」の実際の会話をもとに書いています。医学的な部分は目医者の兄ちゃんが執筆しています。
ハローグレア現象ってそもそも何?
簡単に言うと、夜に外出した時、だとか暗いところにいるときに、信号の光のまわりに、ぼおっとした光の輪郭が見えたり、いつもより光がまぶしく感じる現象のことだよ。
ハローグレア現象は、特にレーシックやICLのような視力を回復する手術後や多焦点眼内レンズを用いた白内障手術に見られる、光の見え方の変化です。この現象は、光を見たときに発生する光のぼやけ(ハロー)や、いつもよりも光が強く感じる眩しさ(グレア)として現れます。たとえば、夜間の運転時や対向車のヘッドライト、映画館のような暗い部屋にいるときの光の見え方、夜外に出かけたときの街灯の見え方が、この症状を引き起こしやすいです。
ハローグレアの原因
もちろん手術が原因なんだけど、夜になると、暗くなって人の眼は瞳孔が開くんだよね。より多くの光が入るので、よりこの現象を感じやすくなるんだ。
ハローグレア現象の原因は、主に手術による眼球の変化にあります。レーシック手術では、角膜の中央部分をレーザーで削ることによって視力を回復させますが、この過程で角膜の形状が変わることが、ハローグレア現象の一因となります。ICL手術では、目の中に入ったレンズの特性としてハローやグレアといった現象が発生します。
また、夜間には瞳孔が自然に広がります。この状態で、手術によって変化した眼球を通過する光は、通常とは異なるパターンで網膜に到達し、ハロやグレアの原因となり得ます。
ハローグレア現象は、手術後の一時的な副作用として多くの患者に見られますが、多くの場合、時間の経過と共に自然に改善されます。しかし、この症状が特に強く出る人や、長期間にわたって症状が続く場合もあるので、注意が必要です。
ハローグレア現象の症状と特徴
光の見え方の減少で『ハロー』と『グレア』という二つの現象があって、この二つを合わせて『ハローグレア』というんだよ。それぞれどんな感じか説明していきます。
ハロ現象
ひとことでいうと、光の周りに輪っかみたいなのが見える現象です。
光の周囲に発生する光のぼやけや、光の周りに見える輪のような現象です。例えば、夜間に街灯や車のヘッドライトを見たとき、光の周囲にぼんやりとした光の輪が見えることがあります。
グレア現象
簡単に言うと、光がまぶしく感じる現象です。
光が通常よりもすごく眩しく感じられる状態を指します。夜間運転時に対向車のヘッドライトが異常に眩しく感じられるのは、グレア現象の一例です。
一部の人では、これらの症状が日常生活に影響を及ぼすほど強く現れることもあります。特に、夜間の運転や暗い部屋での仕事を行う人にとっては、これらの症状は重要な考慮事項となります。
ハローグレア現象のリスク
どんなひとがなりやすいとかってあるの?
100%じゃないけど、基本的に全員なると思ってもらったほうがいいかも。でもある程度時間がたったら気にならなくなったり、症状がおさまってくることがほとんどだよ。でも術前にすごく症状がきつくなるかどうか、っていうのはある程度予測がつくので、そういうリスクがある場合は控えておいたほうがいいかもね。
ハローグレア現象は、レーシックやICLなどの手術を受けた人々に見られる一般的な副作用ですが、その程度は個人によって異なります。特定の要因が、ハローグレア現象の発生確率を高めることが知られています。
近視・乱視の度数の影響
近視や乱視が強い人は、手術で角膜をより多く削る必要があります。これにより、角膜の形状変化が大きくなり、光の屈折異常が生じやすくなるため、ハローグレア現象が発生しやすくなります。特に、高度な近視や乱視を持つ人は、手術後にこれらの症状を経験するリスクが高まります。
瞳孔の大きさ
瞳孔が大きい人は、暗い環境で瞳孔がさらに広がるので、ハローグレア現象が発生しやすくなります。
眼の状態
例えば、ドライアイがあったりしたり、手術を受ける人のもともとの眼の構造的な特徴などが、症状の発生や重症度に影響を与える可能性があります。
これらのリスク要因を理解することは、手術を検討している人々にとって重要です。手術前の詳細な検査と医師との相談を通じて、個々のリスクを評価し、適切な手術方法の選択や事前の準備を行うことが、ハローグレア現象のリスクを最小限に抑える鍵となります。
ハローグレア現象の予防
予防する方法とかってないの?
具体的にどうすればハローグレアが起こらないっていう方法はないんだよ。事前の検査を受けて、手術をしたらかなり症状が強く出るかもっていうのは、ある程度は予測がつくから、手術前に先生とよく相談することが大事だよ。
基本的には、よほどのことがない限り時間とともに慣れたり、感じなくなっていくよ。
ハローグレア現象は、レーシックやICLなどの眼科手術後に発生する可能性がある副作用ですが、適切な対処法と予防策を講じることで、その影響を最小限に抑えることができます。
予防策
- 事前の詳細な検査: 手術前には、瞳孔の大きさや角膜の状態などを詳細に検査し、個々のリスクを評価することが重要です。
- 医師との十分な相談: 手術を行う前に、ハローグレア現象のリスクについて医師と十分に話し合い、自分に最適な手術方法を選択することが重要です。
- 手術方法の選択: ハローグレアのリスクを減らすために、レーシックかICLどちらが自分に適しているかをしっかりと執刀医と相談しましょう。
ハローグレア現象は、多くの場合、時間と共に改善されますが、これらの対処法と予防策を講じることで、手術後の快適な視生活をサポートすることができます。
ハローグレア現象の長期的な見通し
基本的には時間とともに症状は改善していきます。手術した直後が一番ハローグレアを感じて、少し不安になるかもしれないけど、しっかり術後も通院して検査、診察をうけようね。
ハローグレア現象は、レーシックやICLのような眼科手術後に一時的に発生することがありますが、多くの場合、これらの症状は時間が経過するにつれて自然に改善されます。長期的な見通しを知っておくことは、手術を検討している人々にとって重要です。
症状の改善と回復期間:
- 自然な回復: 多くの患者では、手術後数ヶ月以内にハローグレア現象が自然に減少または消失します。
- 個人差の存在: 症状の持続期間や重症度には個人差があります。一部の患者では、症状がより長く続くこともありますが、これは通常、追加の医療介入によって管理することが可能です。
長期的な影響と生活への適応:
- 日常生活への影響: 初期の数ヶ月間は、特に夜間の運転や低照度環境での作業に注意が必要です。しかし、多くの患者は時間とともに症状に適応し、日常生活に支障をきたすことは少なくなります。
- 追加の治療オプション: ICLの場合であれば、よほどハローグレアの症状がきつければ、取り出すことも可能です。一方でレーシックの場合はすでに削った角膜は元に戻すことができないので、注意が必要です。
- 定期的なフォローアップ: 手術後の定期的な眼科診察は、症状の進行を監視し、必要に応じて適切な対処を行うために重要です。
ハローグレア現象は、多くの場合、一時的な副作用であり、適切なケアと時間の経過により、多くの患者が正常な視覚機能を取り戻します。長期的な見通しは一般に良好であり、適切な予防と対処法を講じることで、手術後の生活の質を高めることができます。
最後に
このハローグレア現象を恐れすぎて手術まで受けるのをやめてしまってはもともこもないですよね。一番伝えたいことは、こういった可能性もあることを知ったうえで、手術を受けることです。何も知らずにこういう現象がおこってしまうとびっくりしてしまうと思いますが、知ってたら、『あっ、こういうことか』と理解も早いです。実際、患者さんも「手術前に言われてたから、これがハローグレアか~とは思いましたが、別に生活に支障はないですし、裸眼で生活できて楽になるメリットのほうが大きすぎます」と言っておられる方が大多数です。もちろん、実績のある信頼のおける病院で手術を受けるのがいいですので、おすすめのクリニックを紹介しておきますね。
- ハローグレアは、周りにぼおっとした光のわっかが見える現象や、光がかなりまぶしく感じる現象のこと
- 基本的には、時間とともになれたり、症状がなくなることがおおい。
- 術前でリスクが高い人は、主治医と手術方法などについて十分に相談することが必要
- 実績のある信頼できる病院、先生に治療を受けることが大事!
おすすめのクリニックはこちらを参考にしてください!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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