兄ちゃん、眼科医になったんだよね!おれ中学生くらいから目が悪くて、今もずっとコンタクトしてるんだよね。
いつか治したいと思ってて。兄ちゃん、おすすめの視力を回復させる方法を教えてよ!
急にどうしたんだよ。
ネットで『眼球マッサージで視力回復』ってのをみて、やってみたんだけど、全然視力よくならないんだよ~。どうしたらいいかはやっぱり専門家に聞いたほうがいいと思ったけど、眼科に行くのもちょっと面倒で。
そういえば兄ちゃん眼科医だし、LINEで聞けるわ~と思ってさ。
ネットやSNSには、いい情報もあるけど、やっぱり専門家目線で見ると、嘘が多いからなあ。てか、本当に信じてやってる人なんているんだね。まさか自分の弟がやってるとは。眼科医の兄としてなさけない・・・
そしたら今回は特別に教えよう!
聞いといて悪いけど、時間ないし、手短にお願いね!笑
近年、スマホやタブレットの普及に伴って、近視や乱視がすすみ、視力が下がっている人が多く、「視力を回復したい」「近視とか乱視をなおしたい」と考えている人が急増しています。
そんな中、マッサージで視力回復とか、Youtubeでは見てるだけど視力回復、というような眼科医から見ると、よくこんなウソを堂々と言ってるな、と驚くような内容のものもあります。実際実家に帰ったとき、弟から『眼球マッサージしてるけど、全然目が良くならない』と言われたときは、(なんでそんなウソ信じてるんだろう・・?)と疑問に思ったくらいです。
でもこれは影響力のある眼科医がいないことも原因なのかなと思ってますし、せっかくだったら正しい視力回復する方法をみんなに伝えられたらいいなと思い、『手短に』今回伝えさせてもらおうと思います。
時間がない方はこの記事をみてもらうだけでも知ってもらえると思いますし、手術のことだし、もうちょっと詳しく知りたいよ!というかたは、別記事も用意していますので、いろいろ見てください!それではまいります。
この記事は、30代サラリーマンの「しょうた」と、
その兄である「目医者の兄ちゃん」の実際の会話をもとに書いています。医学的な部分は目医者の兄ちゃんが執筆しています。
視力回復する方法は大きく3つ(1つは手術なし)
医学的に正しい、かつ、日常的にわたしたち眼科医が行っている視力を回復させる方法はこの3つです!
ほかにYoutubeやSNSで発信されている内容は基本的にウソと思ってもらっていいです(ガポールパッチだけは嘘ではないかもしれません)。
- レーシック
- ICL(眼内コンタクトレンズ)
- オルソケラトロジー(OKレンズ)
それぞれ特徴があるので、一番自分があうものを選んだらいいです。手術をしたくないという人は3つめのオルソケラトロジーがおすすめです。
レーシック
これは聞いたことある!
レーザーで視力を回復させる手術のことだよね!
そのとおり!
”視力を回復させる手術といえば、レーシック”というほど有名だよね。
…でもレーシックって、調べたら危ないとか、失明するっていう記事とかも見たけど、実際のところどうなの?
弟ながら、よく調べてるな!
そのことも踏まえながら詳しく解説しよう。
レーシックは日本で一番知られている視力を回復させる方法ではないでしょうか。詳しくどんな治療なのかなど知りたい人は詳しく書いた記事を用意しているので、参考にしてください。
ネットを見ると、危険だとか、怪しい、失明する、危ない、などネガティブなことがたくさん言われていますが、普段レーシックの患者さんを診ている眼科医の視点からすると、これは『間違っている』と断言できます。
もちろん無条件に安全というわけではなく、きちんとした病院で、きちんと目の適応検査を行って、『レーシックの適応あり』と判断された人が、技術のある先生に治療してもらって初めて安全な治療といえます。もちろんこのMEISHA mediaではレーシックでお勧めの病院を紹介しています。
きちんとした眼科で受けるのならレーシックも安全ってことね。
そういうこと!病院と先生えらびがかなり重要だよ!
ICL(眼内コンタクトレンズ)
これって、目の中にコンタクトを入れるやつだよね!
最近よくネットで見るけど、実際のところどうなの?
ICLは別名”眼内コンタクトレンズ”といわれているものだよ。
手術で目の中にレンズを入れて近視を治す治療で、すごく今手術を受ける人が増えているよ。これも基本的に安全な手術だよ!
河北真紀子さんや桐谷美玲さん、DAIGOさんなど色々な芸能人のかたが宣伝して最近有名になってきているICL
日本ではわかりやすいように眼内コンタクトレンズと言っていますが、ICLの正式名称はImplantable Collamer Lensの略です。
目の中に挿入できる(implantable) ‘コラマー(Collamer)’という素材でできたレンズ(lens)
眼科医の立場で見ていても、患者さんにとても評判のいい手術です。世界が変わったというひとが後を絶ちません。メリットとデメリットについても詳しく解説しているので、この記事を参考にして下さい!
安全で評判のいい手術とは言っていますが、もちろん、きちんとした病院で、技術のある先生に手術を受けて初めて安全な手術と言えます。MEISHA mediaではICLについてもおすすめの病院を紹介しています。
レーシックもICLも、兄ちゃんが紹介するクリニックでうけると安心ってことだね!
あとは病院の先生との相性もあるから、自分がいいと思った先生に治療してもらってね。
オルソケラトロジー(OKレンズ)
手術以外に方法はない?
完全に治すというわけにはいかないけど、日中だけ裸眼で生活できればいいという人におすすめの治療があるよ。それが ‘オルソケラトロジー‘ だよ!
なにそれ目薬??
ちがうちがう。別名 『OKレンズ』と言って、 夜寝ている間につけると日中は裸眼で過ごせるようになるという特殊なコンタクトレンズのことだよ。
このオルソケラトロジーというのは、『夜寝ているときにつけるだけで、日中は裸眼で生活できる』という特殊なコンタクトレンズになります。大人もさることながら、このレンズは『近視が進むのを抑える効果がある』のがとても画期的です!
なので、近視が出始めてきたお子さんにとてもお勧めの視力回復方法です!
普段の外来でもたくさんの患者さんにお勧めしています!
じっさいに私もつけてみて、裸眼で景色がみえるようになり、すごく感動しました。気になった人は詳しく書いているので、記事のオルソケラトロジーのところをぜひ見てみてください。
さいごに
最後にどういう人がどの治療に向いているか簡単に教えてよ。
最後にどういう人に向いているかについて簡単にまとめます。
- 近視がそこまで強くない人で、近視や乱視(遠視も)治療したい人 →LASIK
- 近視が強かったり、角膜の厚みが足りなくて、レーシックが受けられなかった人 → ICL
- 手術を受けるのが怖いけど、裸眼で過ごしたい、という人 → OKレンズ
というように考えてみてください!ただ、もちろんどれも適応検査の結果次第ですので、気になる方は眼科を受診してみてください!ここまで読んでいただきありがとうございました。
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