【眼科医が解説】ブルーライトがあなたの睡眠に与える影響とは?

「毎日夜遅くまでパソコンで仕事をこなす日々・・」
「最近寝つきが悪い」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

目医者の兄ちゃん

はじめまして。
私はこのブログを運営している目医者の兄ちゃんと申します。

以前の記事で「ブルーライトカットメガネは眼精疲労対策に効果がない」と解説させてもらいました。

じゃあ、ブルーライトって、どれだけ浴びても問題ないんですね。と聞かれたことがあるのですが、

それはそれでだめなんです・・

ブルーライトは、わたしたちの睡眠にかかわるホルモンに影響を与えるため、
夜に浴びすぎてしまうと、体内時計がくるって、寝つきが悪くなってしまうことがわかっています。

そこで今回は

(ブルーライトが体に与える悪影響)

について解説していきます。

それではよろしくお願いします。

目次

そもそもブルーライトってなに?

まずは最近よく耳にする「ブルーライト」について、シンプルにお話ししましょう。

ライト(光)には種類がたくさんありますが、私たちが普段見ている色んな色の光は、実は「可視光線」という光の一部です。そしてこの可視光線の中には、色々な波長(400~800nm)の光が含まれています。

その中で波長が380~500nm(ナノメートル)の範囲の光が、このブルーライトになります。

ちなみに、波長が400nmよりも短い光は「紫外線」、700nmよりも長い光は「赤外線」と呼ばれます。
それらの波長の光のうち、私たちの目はおおよそ350nm~800nmの波長の光を通します。

この中で、紫外線に一番近い、エネルギーが強い光がブルーライトです。

ブルーライトは私たちの目に届く光の中で、とてもエネルギーが強い光です。

体内時計が狂う理由

ブルーライトには、メラトニンという睡眠にかかわるホルモンの分泌ともかかわっていることがわかっています。
そしてこのメラトニンというホルモンは

『サーカディアンリズム』

にかかわっています。

サーカディアンリズムというのは簡単に言うと“体内時計”のようなもので
私たちのいつもの寝て、起きるという生活リズムのことをさします。

つまり、夜寝る前にブルーライトをたくさん浴びてしまうと、目から脳へと伝わり、
メラトニンというホルモンの分泌に異常が生じ、体内時計であるサーカディアンリズムを狂わせてしまうことになります。

寝る前は、何時間前からスマホやPCをやめたほうがいい? 

このことをうけてアメリカの眼科学会からは、

『寝る2~3時間前にはスマホやPCをやめたほうがいい』

と推奨しています。

でも、どうしても仕事が・・

という人は、スマホやモニター画面のダークモードやナイトモードを使うこともあわせて推奨しています。

ぜひ、取り入れてみてください。

さいごに

ここまで、ブルーライトが体に及ぼす悪影響について解説してきました。

具体的には、夜に浴びると体内時計が狂ってしまい、寝つきが悪くなってしまう、という悪影響があります。

遅くまでパソコンなどをしていると、次の日なんだか調子が悪いという人はいないでしょうか?
全部がブルーライトのせいではないにしても、少なからず悪影響はあるので、寝る前はやめるようにしてみたり、ナイトモードを使って見たりしてはいかがでしょうか。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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この記事を書いた人

MEISHA Mediaは、小学生の頃からの近視と乱視に悩む弟が、SNSでみた視力回復トレーニングで成果が得られず、兄である眼科医のわたしに相談をしてきたことから始まりました。日頃、手術で視力を取り戻す人々を見てきた私は、弟だけでなく、他の人たちも同じような人がいるかもしれないと思い、医学的に正しい方法を伝えるためにこのサイトを立ち上げました。私たちの経験を活かし、眼科医監修のたしかな医療情報と、信頼できる眼科クリニックを選ぶサポートができることを目指しています。

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