【眼科医が教える】スマホvs PC; 目が疲れるのは〇〇 !

「スマホとパソコン、どっちのほうが目に負担かかるのかな?」
「最近は仕事もスマホですることが増えてきた!」

この記事はそんな方へ向けて書いています。

目医者の兄ちゃん

はじめまして。
私はこのブログを運営している目医者の兄ちゃんと申します。

普段の外来でもよく聞かれる質問の一つに
「スマホとパソコンって、どっちが目に負担になるのかな・・?」
というものがあるのですが、
みなさんも同じように思ったことはないでしょうか。

最近は、こういった目の研究もされており、
スマホのほうが目に負担がかかりやすい、ということがわかってきました。

そこで今回この記事では

〈スマホとPCどちらが目に負担がかかるか?〉

について説明したいと思います。

よろしくお願いします。

目次

スマホのほうが目に負担がかかりやすい

2018年に中国で行われた研究があります。
健康なひとたち80人を集めて
50人はスマホを、30人はパソコンのディスプレイをつかって
パズルゲームをするよう指示しました。

そして1時間後と4時間後に目の状態、自覚症状を観察したところ、

スマホを使用したグループの人たちのほうが、
より目の疲労感を感じていたという結果が明らかになりました。

なみだに含まれる‘酸化ストレス’の成分が
スマホをしていた人たちにより多く含まれていたことが原因の一つとも考えられています。

このように眼科の研究からも
スマホのほうが疲れやすいという結果が得られています。

眼精疲労・目の乾燥を感じやすい

先ほどの研究で、
『スマホのほうが疲れやすい』という結果がでましたが、
どんな症状がでたかも調べられています。
すると、

  • 目が乾燥する感じ
  • 眼精疲労

この2つが特にスマホで感じやすいという結果でした。

ところが不思議なことに実際に診察してみたところ、
目の状態はどちらも悪くなかったという結果もあわせて出ています。

『最近目が乾燥してしんどいです』

『・・とくに目で悪いところが見つからないですね。』

このように自覚症状はしんどいのに、眼科に行っても異常がみつからない、
ということがスマホしすぎで起こり得るということになります。

さいごに

ここまで、スマホとPCどちらが目に負担がかかるか?について解説してきました。

実はスマホし過ぎによる目の症状というのは、眼球自体にはなにも問題ないことが多いので、
眼科で診察をうけても
『とくに目の状態は悪くないですね』
といわれることがスマホしすぎで起こり得ます。

なんだか最近、目の調子が悪いなあ・・
というかたは、一度スマホの時間を見直してみてはいかがでしょうか。

もちろん目の不調の原因すべてが、スマホとなるわけではないので
なにか症状がある場合は、実際に眼科を受診して、
診察でチェックしてもらったほうがいいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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この記事を書いた人

MEISHA Mediaは、小学生の頃からの近視と乱視に悩む弟が、SNSでみた視力回復トレーニングで成果が得られず、兄である眼科医のわたしに相談をしてきたことから始まりました。日頃、手術で視力を取り戻す人々を見てきた私は、弟だけでなく、他の人たちも同じような人がいるかもしれないと思い、医学的に正しい方法を伝えるためにこのサイトを立ち上げました。私たちの経験を活かし、眼科医監修のたしかな医療情報と、信頼できる眼科クリニックを選ぶサポートができることを目指しています。

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