「スマホし過ぎで斜視になるってほんと!?」
「スマホ斜視にならない方法が知りたい!」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
はじめまして。
私はこのブログを運営している目医者の兄ちゃんと申します。
みなさんもニュースなどで「スマホ斜視」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
ただ、スマホ斜視という言葉は聞いたことはあるけど、実際にどういう症状がでてくるかについては知らない人も多いと思います。気になった方は、こちらを参考にしてください!
以前書いたこの記事を見て
スマホ斜視の予防ってないですか?
というご質問をいただきました。
基本的に、ならないようにする方法はスマホのさわりすぎを控えることしかないのですが、
実は『スマホ斜視になりやすいので注意が必要な人』がいます。
そこで今回この記事では
〈スマホ斜視になりやすい人の特徴〉
について解説したいと思います。
今回の記事は
世界でいちばん最初に、スマホをしすぎて斜視になった人たちがいることを報告した
2016年のLee先生の論文をもとに紹介していきます。
それではまいります。
1日に4時間以上スマホをしている
ひとつめは、『1日4時間以上』スマホをしている人です。
先ほどいったLee先生の論文では
スマホをしすぎて斜視になった12人の患者さんが報告されています。
その患者さん一人ひとりに問診を行ったところ、すべての患者さんが
『すくなくとも4か月以上、1日に4時間以上スマホを使用していた』
といわれています。
1日4時間を皆さんどう思いますか?
1日でそんなにスマホ見る時間なんてあるかな?
と思ってましたが、外来で若い子たちに聞いてみると、中には
1日8時間くらいYoutubeみてます~
という人もいて驚きました。
なかなかそんな人はいないのではないかとも思いますが、
一日どれくらいみているか一度自分でチェックしてみてもいいかもしれませんね。
近視のひと
またLee先生の論文で報告されていた患者さん12人は全員近視でした。
メガネがあってなかったんじゃないの?
と思う方もいると思いますが、調べたところ、実は全員メガネの度数は適切で、視力も問題なかったということがわかっています。
「じゃあ、メガネかけないほうがいいの?」という疑問がでてきますが、この報告以外にもスマホ斜視の報告があり、そこではメガネをなくしたから、メガネなしで1日8時間以上スマホをみていた。という患者さんがスマホ斜視になったと報告されています。
メガネをかける、かけないにかかわらず、近視だとリスクがあがるということと考えられます。
若い人(特に7歳~16歳)
Lee先生の論文での12人の患者さんの年齢は『7歳から16歳』とかなり若い年齢でした。
これ以外の報告でも10代前半で発症している報告が多く、若いときに発症しやすいということにはかわりないのかなと思います。
若いうちはスマホもいいけど、外でも遊ぶか、部活も楽しもう!
さいごに
ここまで、スマホ斜視になりやすい人の特徴について解説してきました。
まとめると、1日4時間以上スマホをしている、近視の若い人がなりやすいと考えられます。
あくまでも、『なりやすい』というだけなので、この特徴に当てはまらなかったら絶対に大丈夫というわけではないので注意してくださいね。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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